
「神に追われて」著者:谷川健一
すごく賢い友だちから借りた時
『一回目読んだ時よくわかんなかったけど
二回目読んでわかったよ』
そんな賢い子が言うねんから、一体どんなけ難しい本なんやろうと思った
あたしは、マンガも雑誌も全くと言っていいほど読まない
特にイマドキの雑誌には興味ない
其れ含め最近めっきり活字から遠ざかっていたのやけど
この本は一気に最後まで読めた
一字一句クリアに頭の中に入ってきた
なんなんや 頭が冴えてたんか?
とにかく夢中のままフィニッシュ!
難解かどうか関係なく本にも肌が合う、合わないってあるんやな
人同士でもあるように
話は1960年代後半から始まる体験記
沖縄の宮古島に住んでいるカナという女の人が
『宮古島の根を掘り起こせ』とその土地の神から入信するように命じられる
それを『もうちょっと待って下さい』って決心を延期願いしたために
『いつになったら人の為に生きるのか』と
神から「人並みな幸せな暮らし」を奪われ
何ヶ月間か狂気の淵を彷徨いながら
ある日、ようやく自分の親神を探しあて
神に魂を譲り渡しユタ(シャーマン)となる
そのカナの弟もユタになったり、
他にも若い娘の巫病、親神を探すまでの体験もあったりと....
(一般的な宗教にある神ではなく、沖縄地方の土地に根付いた神さまのはなし)
こんな話が実際にあるなんて!
(信じる信じないは人それぞれ)
読んだ後、絶句したよ、うぅん 壮絶
人が幸せに暮らしていけるように神(宗教)が支えてくれてると
考えていたけど、それが全てではないんやな
宗教に無知無学なあたしが思うに
一部の人間が自分達の都合のいいように勝手に作った虚像
神の名のもとに政治をし多くの民衆を操る
もともとピュアなモノを悪用してるというか
うさんくさいモノを感じることもある
(そうじゃないのもある)&(それで起こる戦争はおかしいと思う)
これも、もう昔の話?
視点変えれば
大勢の民の心をひとつにするモノ
同じモノを共有し信じる心の拠り所
...難しいね こういう話って
こうやって、公の場で宗教の話するのって
なんか得体の知れん誤解をまねくかもしれんね
答えなんかないような精神世界が一番怖いわ
実際、この感想文を載せようか迷ったし
もしかしたらまた迷って削除するかもしれんけど
この本の中にある決して逃げられない神の命令
一生正気には戻れない狂人になるか
死ぬか(自殺さえさせてもらえなかったという主人公やけど)
そのどっちかっていう選択なんかもできなくて
ひたすら、ひとりで探すしかない 親神を 自分にゆかりある神を
見つけれたら神からも土地の住民からも受け入れられる
見つからんかったら狂人になるだけ
主導権は人間にあるんじゃないのな
ピラミッドの頂点は人間なんかじゃなく自然やねん
いい加減、勘違いしてたらあかんと思った
自然を敬い、守るために人間はがんばらんとあかんねんな
がんばらなあかんとこまで、もう来てる
生かされてるんやもん いやそんなピリピリしてるわけではなく
当たり前に思うことで 自分の心の中にあるそれが大事ってこと
全能な神がいるなら、なぜこんなお粗末な世界になってるの!
って、そんな話じゃないから
とにかく
世界や社会や自然+神さまを見る角度がまた変わったし
そこでどういう心をもって生きていくか
考え直すいい機会になったすごく怖い本です
興味ある人はぜひに
神に追われてあーまた沖縄いきたいなぁ
junmarie
posted by junmarie at 09:48
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